■ 遠くを見る 通常で見る場合、近くを見るときに毛様体筋は緊張し、遠くを見るときには毛様体筋はリラックスします。このことから遠くを見ることは、目のリラックス・疲れ目解消に効果があると言われています。 しかしこれは目の良い人のことで近視など遠くがぼやけていてハッキリと見えない人にはあてはまりません。なぜならハッキリ見えないと脳には大きなストレスとなり、さらにぼやけているのは暗いせいだと誤認識しハッキリ見ようと虹彩筋が緊張します。ということで返って逆効果になったりします。因みにメガネなどは遠くのものも近くにあるように屈折させているので、遠くを見る目になっていません。
■ 平行法で見る 裸眼立体視の平行法は近くを見ているのでぼやけることもなく、それでいて遠くを見る目と同じ状態になりますので、毛様体筋はリラックスして遠くを見るのと同等の効果があります。 長時間の立体視は目によくないとの意見もありますが、まばたきなどの目の使い方や照明などの環境によるもので、立体視そのものは長時間でも問題ないと思います。私は連続2-3時間の読書を平行法で行っていますが通常よりはるかに疲れません。ただ平行法を長時間続けると目が弛緩したままなので、時々交差法で目を緊張させるとよいでしょう。
■ 右図 平行法では左右の画像の中心から中心までの間隔が長いほど、より遠くを見る目の使い方をします。 |
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